害虫駆除
鹿児島堀口製茶では2003年12月より社内で開発を行った、害虫を水圧の高い水と強風で除去する機械(ハリケーン・キング)を使用し、農薬の使用を極力抑えています。これは、製造部門が台風の後に茶葉に取り付いた害虫が吹き飛ばされていたことをヒントに駆除機を開発しました。水圧の高い水と強風で、害虫とその卵を吹き飛ばします。ウィルス性の病気などがあり、農薬を全廃するところまではいきませんが、この機械を使用することで、農薬に頼らないお茶作りを実現しています。
雑草駆除
雑草駆除には「スチームバスターSL」と名付けられた自社開発の蒸気による雑草駆除機を2015年から導入しています。 茶畑の周縁部や幼木のうねを時速3キロほどで進み、足元の雑草をボイラーで発生させた270~300度の蒸気にさらします。これにより、雑草は茹でた葉物野菜のようにしおれ、翌日には完全に枯れてしまいます。
鹿児島堀口製茶は総合的病害虫・雑草管理(IPM)に積極的に取り組み、これまで茶園周縁部の雑草対策は草刈機や手作業が中心だったため、この蒸気除草機の導入で、年間延べ約6千時間に及んでいた除草作業は大幅に削減され、成木への除草剤散布はゼロになりました。
環境にやさしい施肥技術への取り組み
鹿児島堀口製茶では、年1回、秋に施肥計画を立て、それに沿った施肥を行っています。
ただ、土壌は変化するため、定期的に土壌分析を行い、土壌の状態がどうなっているかを厳しく検討し、その結果を計画に反映させています。利用する肥料は基本的に有機肥料で、消費者の安心はもちろん、環境へもきめ細かく配慮します。土壌分析に基づいた施肥によって、肥料の使用量は必要最小限に抑えることができ、コストダウンにも結びついています。